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高校生「詩のボクシング」福井県大会観戦記
2002年11月23日、福井県の勝山教育福祉会館で行われた高校生「詩のボクシング」を観戦してきました。
当日は前日までの雨模様が一転、目の覚めるような秋晴れでした。福井県までは富山から高速に乗って2時間弱の道のり。紅葉した山野と雪化粧した白山とを見晴るかす勝山市の会場に到着したときには、既に楠さんの講演が始まっていました。
講演後に行われた大会に出場したのは、福井県下の8校から参加した16名の高校生の皆さんでした。各校の文芸部が中心となって集まった大会という性格もあってか、そのうちの14名までが女の子という賑やかな雰囲気のトーナメント戦でした。
個人的には、純粋な観客として「詩のボクシング」に参加したのが初めてということもあって、これまでの詩ボクを通じてはわからなかったことを色々と気付かされる大会でした。高校生の皆さんの朗読はどれも新鮮で、同行していただいた作道さんとも驚きで顔を見合わせる場面が何度もありました。
優勝したのは、大野高校の田中昌宏くん。2名しかいなかったうちの男の子の一人でしたが、とても高校生とは思えない大人っぽい雰囲気とやさしい語り口、ユーモアのセンスで見事に会場を魅了していました。
準優勝は、高志高校の渋谷百合絵さん。言葉の表現が独特でかつわかりやすく、構成力も抜群でした。2回戦で“疾走(失踪?)電車”という詩を読んでいましたが、視覚的なイマジネーションを喚起される素晴らしい朗読だったと思います。
大会を通じて、言葉の選び方や表現力の差異は「詩のボクシング」という形式を実際に知っていたかどうかに左右された部分が大きいように感じました。大会前の講演で楠さんが、詩ボクは“敗者を豊かにする場”だと仰っていましたが、当日のリングが出場した選手の皆さんにとってそうであったことを願わずにいられません。
来る2003年8月8日には、同会場で高校生「詩のボクシング」全国大会が行われることが既に決まっているようです。当日の経験を活かして、福井の高校生朗読ボクサーが全国の舞台でも活躍することを期待したいと思います。
(2002年11月23日/谷川謙一)
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